2012年06月02日

牛とナツメの木

 庭にナツメの古木がある。
 昭和10年頃に祖父が満州より持ち帰って植えたそうである。
 苗木だったと聞いていたが、もう80年以上になる。
 暑いほど勢いが付き、葉も一段と光沢が出る。
 実ると青いうちはリンゴみたいで、熟すると赤くなり甘みが増す。
 この実はほとんどの漢方薬に使用されており効能があると聞く。
 初夏の今は小さな実が付いている。

 若い頃は父がよく牛をつないでいた。
 荷車いっぱいに稲を積んで登り道をひっぱてくる。
 汗びっしょりになって目も血走って必死だ。
 牛を荷車から離して、このナツメの木につなぐ。
 牛もホットした目になる。
 荷車から稲を取り出し、小屋に積み上げることが私ども子供の手伝いだった。
 姉も妹も皆で運んだ。
 父母も一生懸命に働いていたことをナツメを見ながら思い出した。
 私達の一生も、このナツメの木が覚えていてくれることだと。
posted by むた秀敏後援会 at 09:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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