2011年09月05日

15、病室にて U

 「付き添いのおばちゃん、もうネクタイは今までのように出来ないね。専門店には、ワイシャツの一番上のボタンに、はめ込む作り付け型の物もあるらしいね、そんなの知らない?」と尋ねると、
 「私は知らんね、誰かに聞いとってみるよ。そうだ久留米のデパートの人を知っとけん、その人は紳士服売り場じゃないけれどもね。」と会話をしている時、

 「なんば言いよるね。ネクタイは片手だけでも締められるとばい。
そぎゃん心配せんでもよか、起き上がるようになったら教えるけん、なんでん生活の知恵があっと。
着物の帯締めの仕方も教えるけん、それも心配せんちゃよか。
少し頭を使うとたい、あんたもケガが痛くて、あんまり頭を使うとらんけん丁度よかたい。」
 との声に同室の皆が爆笑したものであった。

 同病相哀れむの言葉通り、まさに助け合いの心を互いに持つ、いい仲間達だった。
posted by むた秀敏後援会 at 08:36| ケガと人生の転機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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