2011年05月02日

17、雪原の孤児たち

 私も以前のように山中を歩かなくなった。
 朝鮮軍は見かけるが、ソ連軍と会うことは無くなった。
 後に分かった事だが南進して米軍の監視下になったのである、いわゆる南鮮に入ったのである。

 隊は少し人数を減らしたが一緒に行動していた。
 雪原の遠くに孤児と思われる子供づれの隊が歩いている。
 だが、こちらと合流する気配は無い。
 あの子らは一つのまとまりで行動しているようだ。

 昼になって休んでいる時、代表が会いに行って話しをしたそうだが、自分達で帰ると言ったそうだ。
 その夜「まだお姉ちゃん位の人が多いけど、よく子供達だけで歩いているよね、偉いね」と話していた。
 昼食も過ぎ私達も歩き出した。
 彼らも歩き出したが、だんだんと方向が変わっていった。

 あの子供達は何処へ行って、日本に帰ることができたのかと思い出すことがある。
 彼らも、私たちを案じていたのかもしれない。
posted by むた秀敏後援会 at 06:38| 死闘の日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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